今回は2バルブボクサーのリフレッシュメインテナンスを紹介します。

このモデルは2バルブボクサーの中でも最終モデルに近いR100Rordsterです。
1996年式ですから生産から20年経過。走行は約70000キロです。

定期的なメインテナンスはできているのですが、
エンジンのシリンダー根元付近からのオイル漏れ。ミッションからの異音。キャブレターからの燃料漏れなど、整備が必要な箇所が多々あり。今回一気に整備することになりました。

エンジン編

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mt (1)バルブクリアランスの調整やオイル交換等、定期的な整備はできています。
シリンダーの根元、プッシュロッドパイプのゴムブッシュからオイル漏れが発生しています。20年前のゴム部品なので、これはもう寿命を全うしています。この部品を換えるにはシリンダーを外さなければならないので、ついでに燃焼室のカーボン掃除と、必要なら長期的な消耗品であるバルブガイドを打ち換えます。いわゆる腰上オーバーホールが今回のメニューとなります。

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mt (2)ボクサーエンジンはシリンダーまわりの作業性が良く、10分ほどでシリンダーを外すことができます。

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mt (3)ピストンヘッド。元々高速で動いている部品なのでカーボン(ガゾリンやオイルの燃えカス)が付着しにくいのですが、このカーボン量はかなり少ない。オーナー様はエンジンを適切に回していたようです。

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mt (4)燃焼室のカーボン量は平均よりも少なく思います。このエンジンの健康状態は良好です。

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mt (5)右のシリンダーヘッド。バルブを外します。右が吸気・左が排気。全体的にちょっとオイルっぽいです。

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mt (6)こちらは左のシリンダーヘッド。左右の燃焼室の状態はほぼ同じ。すべてのバルブの当たり面積が基準の倍くらいに広がっています。これは研磨と加工で標準値に戻します。

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mt (7)これば排気バルブに堆積したカーボンです。
カーボン堆積の悪影響として、バルブや燃焼室の放熱が悪くなり、ノッキング等の異常燃焼の原因となることです。最悪、エンジンを壊しかねません。

 

 

 

次回に続きます。