前回からの続きです。

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8とりあえずカーボンの削除から。カチカチに固まっているので、カーボン削除専用の薬品でも剥がれてくれません。ひたすら手作業で掃除します。
4本だけなのでまだ楽です。
このバルブにには曲がりや傷はなく、良好な状態でした。
これは掃除してからでないとわかりません。

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9燃焼室や吸気排気ポートにもカーボンが張り付いています。
これも手作業で掃除します。

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10掃除完了。ピストンヘッドやピストンリング溝(重要)も徹底的に綺麗にします。

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11掃除だけでは片手落ちです。バルブとヘッド側のバルブシートの当たり面を加工修正します。
高速で打ち当たっている部分なので、大抵は広くなっています。
広くなると面積当たりの圧力が弱くなり、圧縮不良の原因となります。
1ミリ程になるように内燃機屋さんに加工修正を依頼します。

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12バルブの軸を支えるバルブガイド。摩耗によるガタがあったので交換します。
過大なガタはオイル消費の原因のひとつです。また、バルブの移動軸が不安定ではバルブの閉まり面も安定しません。
バルブの軸を支えるバルブガイド。摩耗によるガタがあったので交換します。密着不良やカーボン噛み込みの原因です。
この部品は熱伝導が良い銅製。柔らかいので、バルブを保護するメリットもあります。

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13バルブスプリングを組み込みます。2バルブボクサーはすべての部品が大きい造りなので非常に楽です。

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14ピストン・シリンダーを組んで、ヘッドを載せます。バルブクリアランスを大きめに調整してエンジン始動。
充分に温まったら、エンジン停止して一晩おきます。
いちど温めて冷やすことで、ガスケットの初期縮みやボルト類の初期伸びの誤差を是正します。
また、組み上げた部品があるべき位置に収まります。
再度各所を規定トルクで締めたあと、クリアランスを正規に調整します。
エンジンはこれで完成です。

続きます